メインスタジアムを約1万人に拡張

等々力陸上競技場の改修計画

落札者第1期整備時完成イメージ(鳥瞰).jpg

川崎市は、2008年10月に学識者やスポーツ関係者、地域の代表者13人で構成する「等々力緑地再編整備検討委員会」を設置して、等々力緑地全体のあり方や施設について検討を進め、基本的な考え方をまとめ、2011年3月に実施計画を作成した。

それによると、陸上競技場の整備については、

  1. 現在地で整備を進め、競技場周囲における歩行者の通行・待機スペースを考慮する
  2. 施設規模は、3万5千人程度とする
  3. 工期を分割し、第1期整備としてメインスタンド、第2期としてサイドスタンド・バックスタンドを整備する
  4. 整備期間中の施設閉鎖期間を可能な限り短縮する

競技場周辺については、

  1. 硬式野球場の施設規模は、1万人程度とし、現在プールのある南東方向へ移設する
  2. プールはじゃぶじゃぶ池などの親水施設に変更するとともに大規模施設への複合化の可能性を検討する
  3. 駐車場は、現状程度の台数を確保する

という方向性を打ち出した。

陸上競技場整備を進める上での検討課題としては

  1. 既存スタンドを整備した際の市債の償還が終了していないため、サイドスタンド・バックスタンド整備の進め方 (Jリーグがスタートした1993年から1995年にかけて約110億円をかけ芝生スタンドから固定席に変更した市債が2014年現在で38億円残っている
  2. 競技場整備期間中の陸上やサッカーの競技運営
  3. 競技者や大会関係者等の十分な諸室の整備
  4. サイドスタンド・バックスタンドのコンコースの安全対策の実施
  5. プールの大規模施設への複合化の可能性
  6. 来場者の増加を見据えた、安全で円滑な緑地内の歩行者動線の確保に向けて、自動車動線との交錯解消や正面広場周辺道路、中央園路、駐車場などの再編
  7. 日本庭園も含めた釣池周辺の親水空間の整備

をあげている。

「実施計画」に沿って、検討課題を整理し、競技場周辺整備、陸上競技場整備を行う。
スケジュール等については
競技場周辺整備

  1. 緑地内の歩車分離を行うため緑地を南北に縦断する公道の廃止に向けた調整を図り、陸上競 技場と硬式野球場の間に、賑わいの場、たまりの場へ防災機能を備えた広場を整備する。
  2. 正面広場は、メインエントランスとして緑地の顔となる整備を行うとともに、臨時バス停車 スペースを確保する。
  3. Jリーグの試合開催時等の安全で円滑な歩行者の移動確保に向けて、正面広場から競技場ま での間にデッキを整備する。
  4. プールは硬式野球場整備にあわせ廃止し、じゃぶじゃぶ池を整備する。
  5. 駐車場は、現状程度の台数を確保するため、歩車分離することにより、競技場スタンド下や競技場南側の広場等を駐車スペースとして活用する。

陸上競技場整備

  1. メインスタンドは解体し、建て替える。
  2. メインスタンドの施設規模は1万人程度とする。(現状3,400人)
  3. 整備期間中も陸上競技やサッカーの試合を開催するため安全性を十分考慮し、仮設スタンドや更衣室等により、観客席、運営諸室、設備をできる限り確保する。
  4. 屋根の架設等、施工者の有する技術を活用し、現場条件に適した設計を進めるため、設計・ 施工を一括して発注する。
  5. 第2期(サイドスタンド・バックスタンド)整備は、複数の工期に分割することを前提に、事業評価を実施したうえで、整備方針を決定して行く。

スケジュール

  1. 陸上競技場第1期(メインスタンド)整備は、2012年のサッカーシーズン終了後に整備着手し、2015年シーズンの早期完成をめざす
  2. 陸上競技場第1期(メインスタンド)整備後、硬式野球場を整備する。
  3. 陸上競技場第2期(サイドスタンド・バツクスタンド)整備は、平成5年度から7年度に行った増築の際の市債の償還が終了していないので、事業評価を実施したうえで、整備方針を決定していく
  4. プールの大規模施設への複合化は、硬式野球場スタンド下及び競技場メインスタンド下は諸室等を整備する必要があることから困難であるため、事業評価を実施したうえで、陸上競技 、場サイドスタンド・バックスタンド下への複合化の可能性について検討する

との内容になっている。
今回の総工費は約63億円。

これまでに行った工事
仮設スタンド=既存のスタンドと陸上トラックの間に仮設スタンドをなどを設置。
仮設スタンドは、鉄骨作り3階建てで、建築面積は1,354.02平方メートル、管理事務所、放送室、大型映像操作室、審判控え室、などJリーグの運営に必要な諸室のほか2階に500席程度の観客席、記者席、3階に中継室などを設置した。
そのほか、受け付け用の部屋や倉庫などを設けた。
この工事は、2012年10月から行われ2013年3月に完成した。
同年4月から7月にかけて旧メインスタンドの解体が行われた。
2013年9月に杭工事
2013年10月半ばから土台となる基礎を造る穴を掘る掘削工事
2013年11月半ばから基礎と1階の基礎躯体工事
2013年12月下旬 1・2・3階の立上がり床を造る地上躯体工事
2014年3月上旬 スタンドを組み立てるPC工事
2014年7月以降 地上躯体に屋根をかぶせ4・5・6階の床を造る鉄骨屋根工事

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